TRPGは「テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム」の略で、歴史あるアナログゲームの一種です。
近年、TRPGの動画・生配信が盛んになったことで急激な広まりを見せています。
このページでは、そんなTRPGがどんな遊びなのか、TRPGの概要・特徴を簡単に説明します!
TRPGでは、参加者の会話によって物語が進んでいきます。
デジタルゲームのRPGではプレイヤーが操作するキャラの会話や行動が決まっているところを、すべて参加者のコミュニケーションによって決めていくということです。
多くの場合勝敗の概念はなく、「参加者全員が楽しむこと」が目的となります。その場の全員が楽しめれば、全員が勝者です。
もう少し具体的に、どういう風に会話で物語を作るのかを説明していきましょう。
TRPGでは通常、参加者のうち一人がGM(ゲームマスター)となり、物語の進行役を担当します。それ以外の人はPL(プレイヤー)となり、登場人物のうち1人を操作します。
PLが操作する登場人物のことをPC(プレイヤーキャラクター)といいます。PLはPCの行動・言動を決定し、周囲に説明することが役割です。
GMは物語におけるPC以外のすべてを担当します。PC以外の登場人物(NPC)や情景の描写を行ったり、PCの行動によって舞台がどう変化したかを決定することが役割です。
参加者が集まり、TRPGで一つの物語が作られる一連の流れのことを「セッション」といいます。
GMがPLに向けて、PCを取り巻く状況(現在いる場所や、これまでの経緯、迫る危険など)を説明する。
PLがPCの行動を決定し説明する。
GMはPCの行動の結果何が起こったかを伝える。
1〜3の繰り返し。
「会話で物語を作る」とは言っても、ゲームなのでルールはありますし、舞台設定を何でもありにしてしまったら物語が壊れてしまうかもしれません。きちんと物語を成立させるための仕組みがあります。
GMは「システム」と「シナリオ」の内容に則って物語の展開を決定します。
「システム」は、ゲームの舞台となる世界全体についての決まりが書かれたものです。「ルール」や「世界観」が書かれており、進行手順やゲームルール、物語の舞台がどんな世界かを説明した本が、「ルールブック」として数多く出版されています。
「シナリオ」は、一つのセッションで紡がれる物語について書かれたものです。物語のきっかけや大まかなあらすじ、登場人物や場所についての説明が書かれていて、最近では個人制作のシナリオがインターネット上で数多く配布されています。
システムは物語世界を作る根幹であり、守るべきルールなので、参加者全員が内容を把握していることが基本となります。
シナリオはGMだけが内容を知った状態で遊ぶのが一般的で、ネタバレを知ると遊べなくなってしまうシナリオもあります。
ここまで書いたのが、TRPGのとてもざっくりとした説明です。
TRPGと一口に言っても、本当に多種多様なものがあります。
現代ホラー、異世界ファンタジー、サイバーパンク、、、
世界観や、あなたの発想次第でどんな楽しみ方もできます。
最高に感動的でエモいセリフを自分で作ったキャラになりきって言うも良し。
モンスターを圧倒するための完璧な装備構成や魔法構成を考えるも良し。
各々にあったTRPG体験がきっと、誰にだってあります。